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初風炉の頃


いつも拙いブログを読んでくださって
ありがとうございます。

たまには、私が親しんでいる茶道のお話を
綴ってみようかと思いまして。
ちょっとお付き合いをお願いします。

すでに蒸し暑い日もある4月末ですね。
季節は桜から新緑へ移り変わり、
茶道のお稽古場は炉(ろ)から風炉(ふろ)
へと変わります。

炉はお湯を沸かす設備が
畳の中に埋め込まれているように見える和室です。
風炉とは畳の上にお湯を沸かす設備が置いてあります。
今回は自宅で稽古をするときのしつらえを
参考資料としてアップしました。
正座をしなくてもよい茶室なので、
これはまた感じが変わるのですが。

招かれたお客様にとっては、
お茶をいただくために座る場所から
火が少し遠くなるのが、夏の茶道です。

「夏はいかにも涼しきように、
冬はいかにもあたたかなるように」というのは
茶道の祖である千利休の言葉です。

例えば盛夏になると、水指も平たいものを置き
涼しげに見えるように、中に水をたっぷりと湛えます。
その他、お茶器や茶碗、茶杓の銘にいたるまで
季節感の演出ができるのです。

その席の亭主(茶席の主をこう呼びます)は
その時々に集まる客人やお稽古の方々のために
工夫を凝らして準備します。
それを招かれた側や、お稽古をする人々は
楽しみに集まる。
あー、またこのお道具に会える季節が来たのね、などと
季節についての会話も弾んだりして。
四季のある日本に生まれて、よかったと思えるのです。

超初心者のころは
せっかく覚えたお点前がリセットされてしまう気がして、
あせったりしました。
お点前する側も座る位置やお道具の配置が変わりますし
棚なんてものを、どうしてこんなに換えなくては
いけないのか、意味がわかりませんでした。
先生って、意地が悪いなぁなどと思ったりして。
昨年映画のもなった「日日是好日」にも、
そんな場面がありましたね。
茶道あるあるです。

師匠に言われたことがあるのですが
簡単に覚えたものは、簡単に忘れてしまいますが
苦労して身についたものや、覚えたことは貴重です。
その道を選ばなかった人には
決して味わえないものが
いつか手に入れられるのではないでしょうか。

茶道に限らず
すべての事柄において、言えることですね。
この人生一回きりですから。
自分が選んだものを、それぞれ精一杯やるのみです。

昨年から私もインスタグラムというものを
楽しんでいます。
♯インスタ茶道部 に入れていただいて
他の方の投稿もながめたり、いいねしたり。
いろいろ勉強になることも多いです。

自分で撮る写真もインスタ映えを考えたりして
なかなか楽しいものです。

ところでハロハロの略茶道は
畳も無ければ炉、風炉は関係なく
お茶碗、お茶器などのわずかながらのお道具と、
お菓子(これにつられている人が多いのかな)、
お花などで季節感やその日テーマにしたいことを
演出するしかないのですが、
ありがたいことにお客様の作法や略盆点前を
覚えてくださっているハロハロ茶道女子も、
少しづつ増えてきています。

今度の5月2日は初の試みで
16時から着物の着付け教室
17時から略茶道となっています。
ハロハロ茶道女子のみなさまが
お着物を着た時に、これまで身についた所作を
どう感じるか、とても楽しみにしています。
あー、またインスタ映えを考えてのぞみそうな
先生がここにいますけど。
ま、ここはほんの茶道の入り口です。
楽しくやりましょう。




鹿児島市 天文館 照国神社近く
ピラティス・ヨガ・コンディション・太極拳・ダイエット・ママ&キッズ・略茶道・着物着付け
ハロハロスタッフN

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